今回のセミナーでは、 荒瀬克己 氏(独立行政法人教職員支援機構理事長)をゲストスピーカーに迎え、「子どもを主語にする学校へ」をテーマに開催しました。
50名近くの参加者が集まり、講演と協議を通して会場は大きな熱気と活気に包まれました。

荒瀬先生のお話に触発され、教師自身の学びや姿勢を見つめ直す重要性を感じていた様子でした。
グループ協議では、笑顔と真剣さが交錯しながら対話が深まり、教師と子どもが共に楽しめる学びのあり方について前向きな意見が次々と飛び交いました。

また、時間の許す限り参加者からの質問にも荒瀬先生が丁寧に応じてくださり、対話を通じて学びの輪がさらに広がっていく様子が印象的でした。

会場全体が、教育の未来を共に考える熱い空気に包まれたセミナーとなりました。
以下は、参加者の感想です。
【参加者の感想より】
・荒瀬先生のお話の中にありました教師は児童と同じように学び合う必要があるという「相似形」について,グループ内での話し合いでどうすれば学び合える(高め合える)集団にできるかを考えていました。「取り組み内容をシンプルにする」「活発な意見が出るような『問い』を投げかける」「若手中心に話せるように上の者は見守る姿勢を取る」など多様な意見が出てきて,それが大変参考になりました。(小学校教諭)
・探究的な学習を根気強く続けると、生徒は数学などの教科の学習も進める自立した学習者となっていくということ、そのために志のある教員に今回のような研修を受けることをすすめ、探究的な学習に挑戦していく雰囲気を地道に醸成していくしかない、という気づきを得ることができました。(中学校教諭)
・「自分がどのような学びをしてきたのか」という荒瀬先生の問いから、対生徒への支援だけに目が行きがちだが、矢印を自分に向けた問いを深めていくことが、生徒へのよりよい関わりに繋がっていくのだろうと思いました。(高校教諭)
・学校現場でよく評価について議論なることがあるが、いつも難しい言葉が飛び交い、結局話し合っても合意が得られない不完全燃焼な議論となることが多かった。でも、評価は相手への応援・学びを支え促す・気づきを生む・評価はコミュニケーション・・このような表現で教えていただけので、評価について話し合う時に、自分の中で一つの柱ができ、評価することが怖くなくなったり、ポジティブな評価につながったりするような気がした。若い人たちにも伝えたいと思った。(特別支援学校教諭)