金沢大学附属学校園が推進する【Project HESO】から、新たな挑戦となる「へそDAOプロジェクト」が始動します。
本プロジェクトは、奥能登を舞台に「復興×地域価値づくり」をテーマとし、子どもたちの探究活動を通して未来を切り拓くことをめざしています。
これまで附属学校園を中心に積み重ねてきた探究的な学びを、今度は珠洲市・輪島市・能登町をはじめとする学校現場へと広げ、プロジェクトにエントリーした先生方と協働しながら展開していきます。
子どもたちが地域の魅力を発信したり、暮らしの改善を提案したりするプロセスを支援することで、復興の歩みそのものが新しい価値創造の場へと変わります。総合的な学習の時間が、調べ学習や発表にとどまらず、人や地域との関わりを深め、実際に社会を動かす可能性を秘めた実践へと発展していきます。
さらに「へそDAOプロジェクト」は、クラウドファンディングを活用して資金を調達する点に大きな特徴があります。本取り組みには、パートナーとして一般社団法人地方web3連携協会も参画し、教育現場と地域社会をつなぐ仕組みづくりを支えます。支援者は単なる資金提供者にとどまらず、教育や地域づくりの当事者として子どもたちの挑戦を共に支える仲間となります。教育・地域・社会を結ぶ共創のかたちを探る、新しいスタイルの教育プロジェクトです。
キックオフイベント当日は、プロジェクトの概要説明、エントリー校教員による実践紹介(※)、そして今後のスケジュール共有を行います。
また、「能登の教育をどう支援するか」をテーマにしたトークセッションを予定しており、多様な立場の方々と共にこれからの方向性を考える機会となります。
未来の教育と地域の可能時間に、ぜひご参加ください。
<日時>
2025年10月13日(月・祝)14:00~16:30
<場所>
金沢未来のまち創造館
<申し込み>
https://forms.gle/ajtQePfyx5WDAiMS8
(※)エントリー校
〇輪島市立輪島中学校(1年生)
◆震災体験を英語で伝えよう!
震災以降の体験を総合的な学習の時間でまとめ、英語で発信。発表を聞いてアドバイスをくださる方と交流しながら、自分の経験を国際的に伝える力を育てたい。

〇珠洲市立宝立小中学校(8・9年生)
◆珠洲の諸問題の解決にむけて(8年生)
海藻や海産物を使った特産品開発や販売戦略を通して、地域資源の価値を見直す。地域イベントでの発表や販売シミュレーションを行い、課題解決型の思考を育てる。
◆珠洲市への提言(9年生)
過疎地域を先端技術の実証フィールドとし、防災・観光・物流を統合した未来像を構想。企業との交流や震災復興の知見を学び、「宝立町スマートマップ」を作成。VRや模型で未来像を提案、政策提言を行う。

〇能登町立松波小学校(6年生)
◆能登町の魅力を知りたい!伝えたい!
能登町の魅力を探るために施設を訪問し、工夫や地震後の変化を学んだ。そこで働く人々の努力を深掘りし、恩返しとなる発信やものづくりを考える。
