白山市立千代野小学校にて、幼保小の連携をテーマとした研修会が開催されました。
この研修には、白山市内の千代野小学校・湊小学校・石川小学校の教職員、近隣の認定こども園、幼稚園、保育所の先生方約30名が参加されました。
講師として、附属幼稚園の西多園長、草場研究主任、附属小学校の沖田教諭の3名が登壇し、これまでの附属園・附属小における連携の取り組みとその考え方を紹介しました。
研修では、まず幼児教育の概要と「遊びを通した学び」について説明があり、続いて附属園と附属小が長年かけて築いてきた連携の歩みが紹介されました。
はじめは1クラス同士の交流から始まった取り組みが、現在では学年全体の活動へと広がってきたこと、そしてその過程で「対話の機会をつくること」「互いの教育文化を理解すること」「共通の教育観を築くこと」が重視されてきたことが共有されました。
質疑応答では、「すべての進学先に合わせた取り組みが難しい」「何を目指して連携すべきか」など、現場ならではの声が多く寄せられました。
講師陣からは「子どもたちの連続した育ちを支えるために、地域全体で教育をどう高めていくかという視点が大切」と応じ、会場に共感の空気が広がりました。
研修の最後には、千代野小学校の校長先生から「まずは互いに対話できる関係づくりから始めたい」との言葉があり、参加者同士の連携や対話のきっかけとなる有意義な時間となりました。