金沢大学附属小学校の6年生は、総合的な学習の時間で、尾張町商店街の活性化をテーマに学びを進めてきました。
活動の始まりは、「尾張町ってどんな場所?」という素朴な疑問から。現地を歩いてみると、昔ながらの老舗と新しいお店が共存し、観光客は多いのに、お店の中はどこか閑散としている様子に気づきました。「歩いているだけでタイムスリップしたみたい」「素敵な雰囲気なのに、人が少なくて少しもったいない」。そんな感想を抱いた児童たちは、商店街の良さを多くの人に伝えたいという思いを強くしました。

この学習は昨年度から受け継がれているもので、今年も商店街の方々や祭りを支える金沢大学の学生さんからお声がけをいただき、参加することに。自分たちの手で「あんやと祭り」を盛り上げることを考えて取り組みました。

祭り当日、1組は、「射的」と「クイズラリー」。商店街のキャラクター「あきない君」を的にしたり、お店にまつわるクイズを出したりして、遊びながら尾張町の魅力が伝わるように工夫。景品の「あきない君キーホルダー」も大人気でした。
2組は、各屋台の魅力を伝える「やぐらからの屋台PR」に挑戦。漫才風の台本や食レポ、お店の方をやぐらに招いてのインタビューなど、多彩なアイデアで来場者の笑顔を引き出しました。
3組は、尾張町のキャラクターを景品にした「スーパーカプセルボールすくい」を企画。参加者に配った「尾張町魅力カード」も好評でした。

子どもたちの工夫が詰まった屋台は大勢の人でにぎわい、自分たちの取り組みが地域の人々の笑顔につながるという貴重な経験を得ました。今回の学習は、尾張町の魅力を再発見し、その感動を地域の人々と共有する大きな学びの機会となりました。